メタセコイアと中国
2020/10/13
メタセコイアについて
メタセコイアは、1941年日本の植物学者三木茂博士によってその化石が発見され存在が世界に知られました。さらに1945年には、中国の植物学者によって現生するメタセコイアが発見されたのです。
それは「世紀の大発見」として世界的な大ニュースになりました。その後このメタセコイアは「生きた化石」「静かなる平和の使者」「木のパンダ」とよばれ、種子や苗木が中国から世界中に送られ多くの国で育っています。日本にメタセコイアが来たのは1949年のことで、それ以後、日本中の多くの場所でメタセコイヤが育っています。
2006年7月、このメタセコイヤから製作したコカリナを持って、総勢80名のコカリナ合奏団(日本可歌麗娜木笛演奏団)が中国北京を訪れました。
あの人民大会堂を始め北京市内でもたれた北京オリンピック2年前イベント、国際管弦楽フェスティバル、老人ホーム慰問など計8回のステージを大成功のうちに終え、無事帰国しました。
コカリナ合奏団の訪中は、長野オリンピックとのつながり、更には演奏するコカリナが中国の宝「メタセコイア」の木でできたモノであることから大変に注目を浴びました。特に矢口周美の中国語の歌詞とメタセコイアコカリナで奏でた「海よ、ふるさと」はどこへ行っても大喝采を浴びました。
2006年11月にも、現地の方たちの熱いラヴコールを受け、南京・北京をめぐるコカリナ演奏旅行があり、計4回のコンサートが実施されました。
2007年7月、再び、日本コカリナ合奏団は再び、北京からの熱いオファーに答えて、北京オリンピック1年前の文化祭イベントに参加するため、再訪中しました。
今回日本からは、新潟の子ども達も含め、約70名のコカリナ合奏団が参加しました。北京では、北京匯文中学校コカリナ演奏団約30名、そして南京師範大学日本語科コカリナ演奏団約30名も演奏に加り、総勢130名の大合奏団が北京の空にコカリナを響かせました。演奏に使うコカリナは前回と同じように、メタセコイア製です。
今回の旅でも、世界各国から集まった仲間達と「王府井」や「オリンピック広場」そして「万里の長城」などの特設会場での互いの演奏を通じ交流を行いました。更に、南京師範大学の学生さんとは北京滞在中の全旅程を一緒に行動しましたので、参加した子どもも大人も、とても深い交流ができました。
今回の北京訪問の感想は「コカリナ通信28号」に掲載されていますので是非お読み下さい。
*メタセコイヤコカリナを通じた2007年のコカリナ日中合同演奏事業は「2007日中文化・スポーツ交流年」実行委員会の認定事業になりました。また、外務省の協力を得て「在中国日本大使館」の後援事業になりました。