国立競技場の木
2020/09/09
コカリナと和太鼓になる国立競技場千駄ヶ谷門の大ケヤキ
2020年、東京オリンピックのために建て替えが行われている国立競技場の木がコカリナと和太鼓に復活しようとしています。
2015年1月から国立競技場立て替え工事が始まりました。神宮外苑の森の中にある国立競技場は沢山の樹木に囲まれていました。その樹木は移植も行われましたが、伐採されなければならない木もありました。
私たちは昨年春からそれらの木をコカリナと和太鼓にすべく、国立競技場(日本スポーツ振興センター)に申し出て来ました。幸いにも日本スポーツ振興センターの多大なるご協力もいただき、この度、それらの木を譲り受けることができました。
今回いただいた木は桜、カエデ、松、ケヤキ、椎、樫などの大木で、中には樹齢100年は軽く越えていると思われる大ケヤキもあます。
それらの木は1964年の東京オリンピックだけでなく、その前のアジア大会(1958年)、さらには72年前の学徒出陣の声を聞いてきた木達です。
2020年東京オリンピックが「世界の平和の祭典」となることを祈り、私たちはこのコカリナと和太鼓の演奏の輪を広げていきたいと思います。
なお、このコカリナは本体は国立競技場の木でできていますが、中栓(吹き口に埋めてある木)には陸前高田市で被災し流された高田松原の松の木を使用し製作しています。被災地の復興を祈念する思いもこれらのコカリナに込めたいと思います。
和太鼓は木の乾燥に時間がかかるため、できあがるのはもう少し先になりますが、コカリナはこの5月に国立競技場近隣の小学校の児童にプレゼントされ、吹き始められます。
また2020年東京オリンピック開会式5年前になる7月24日(金)には「国立競技場のコカリナを吹く70歳以上の愛好家のコンサート」、9月には「国立競技場のコカリナを吹くコカリナ講師によるコンサート」を行い、国立競技場のコカリナ演奏の輪を広げ、最終的には数千人規模の演奏で国立競技場の木を音楽として蘇らせることが出来たらと思っております。